じゅび――――む。 「おわぁ!」 いつも通りと言えばいつもの通りに、セリオの目から発射されたレーザーを 紙一重でかわす俺。 これが衛星軌道砲だったりしたらかわしきれるもんでもないが。 「ったく……猫の皮被った戦略兵器か、お前は」 「あら、オコトバですネ。そういう浩之さんは……」 「俺? 俺は単なるいち高校生だが?」 「そんなことないですよぉ?」 ひょっこり。 「浩之さんだって、立派に……ねぇ、マルチさん?」 「ええ、そうですよねセリオさん?」 2人して何さ。 「俺が立派に何だって?」 「浩之さんも、立派に……」 「立派に、皮を被って……」 ……ぷつん。 「おっ、お前らなぁ! 女の子がそういうことを平気でべらべらと……」 「やーんっ、浩之さんご乱心ですぅ〜っ☆」 「ふふふっ、図星を突かれたから怒っていらっしゃるのデス」 とたたたた……。 「あーもう、くそっ! 逃げるなぁっ!」 だだだだだ……。 今日も今日とて、追いつ追われつな俺達なのだった。<……続きません>